2015年3月25日水曜日

ニセコ 羊蹄山の思い




旅は何処へ続いていくのだろう∞
私は何を求め、何に動かされ、何を為していくのだろうーーー


物理的に距離を動いていると、自分自身のエネルギーの循環の回転が早まるように思う。
スピリットの成長も早いようで、
学びが多い。

様々な場所を見て思うのは、自然の有無に関わらずエネルギーのどよーんと停滞した地域がある。
またそこから少し離れるただけで、物凄く透明感があり美しかったりする。
身体の経絡や血液の滞りのように、地球にもエネルギーの目詰まりしたスポットがある。
逆にパワースポットというのは、エネルギーの循環の勢いが良いスポット。身体のツボのような気の出入りする場所。そういう場所は、土地のエネルギーの循環の波動と共鳴して、自分自身の循環も促される。
そういうものを身を以て感じ、会得していくのが、旅の面白さ。

もうすぐニセコの旅も終わります。
あと一週間。

 実は、私はニセコ比羅夫のこの淀みにどうも馴染めなかった。
この土地に来て、羊蹄山を初めて見たとき”山が泣いている”と強く感じた。
山の壮大な生命力が感じられなかった。
羊蹄山は美しいけれど、どこかどうしようもない淋しさのようなエネルギーを感じる。


ー2014年の2月から4ヶ月。
私はバリにいて、
はじめはウブドという土地にいて、その時に感じた感覚と今のニセコの感覚はすごく近い。
ウブドの街は、オーガニックをうたうお店やヨガの教室、スピリチュアリズムを求めて全世界から人々が集まっていた。
とても小さな町だけれど、バイクと車はいつもごった返して、villaやゲストハウス、ホテル、カフェ、バー、雑貨屋などが沢山あった。
観光地化が進み、外国人資本経営のものが殆どで。
かつてのウブドは田んぼの田舎風景が広がり、蛍が飛んで、のーんびりとした自然と調和した美しい安らぎのある町だったという。
今はその田んぼには、プール付きのvillaが沢山立ち並んでいる。

私はウブドにいるとき、とても息苦しかった。
この発展の仕方は異常だと思い、疑問を感じていた。
観光地が進み、沢山の人々がその土地に入ることは良いことのように思うけれど、その土地に根ざした文化は確実になくなっていくのだった。

その後、バンリというウブドから山の方にあがった田舎町に住まいを移した。
そこでは日本の100年前にタイムスリップしたような田舎の風景が残っていて、経済的に発展していなくとも、素晴らしい助け合いの精神と文化がそこにはあった。
そこでお世話になったお寺の僧侶が"Return to Traditional"と、よく言っていた。

そんなバリでの思いを、ニセコで思い出す。

ウブドの発展の仕方とこのニセコの比羅夫はよく似ているのだと思う。
人々が出入りが激しくて、様々なエネルギーが渦巻き、良くも悪くも混沌とした町。
観光業と文化保存の問題はいつも隣り合わせだ。
外を歩いているのは80%が外国人。
この比羅夫で、地元の人には滅多に出会うことはない。
地元の人の生活はここにはないように思う。
何処へ行ってしまったのだろう。
かつてアイヌの聖地だったとも言われる、このニセコ。
後ろを振り返ると、大きな大きな羊蹄山が私達を見ている。

 私には、羊蹄山が哀しげに私達を見ているような気がして、申し訳ないような気になる。
疲れちゃうよね、羊蹄さんーーー

そんなニセコの生活も、もうすぐ終止符。
色々なことを考えさせられ、いわば修行のような長い冬でした。
心苦しかったときに支えてくれた友人達、ここで出逢えたかけがえのない友人達のおかげで無事4ヶ月の雪山生活を終えることができそうです◉✴︎∞

そんな人との出逢いを繋げてくれた羊蹄山に、今一度感謝。
いつも私たちを見守ってくれて有難う。
ありがとう、ニセコ。

Love the earth.
結弥

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